*王子と冴えないプリンセス*



「むしろ、あんたのことすっごいムカつくし…

だって、由真くんに気にいられてるっぽいんだもん」


え!?

あたしが本城さんに気にいら…

え?

気にいられてる?

頭の中が?マークでいっぱいになって、少しだけパニックになる。

「あー、その態度イライラする。なんでわかんないかな」

「えっ!?…えと、その態度とは」

頭をガシガシとかいてイラついた様子の西田木さんに、

野田さんが続いていった。

「だからさ、あたしらが大瀬戸さん責めてた時あったじゃん。

あの時、由真くんが大瀬戸さんを助けたでしょ?

普段女子に興味無い由真くんがそんなことしたの初めてだから、あんたは気にいられてるはずなの…ってここまで言わなきゃわかんない!?」

少しキレ気味にそう言われて納得する。

「な、なるほど…」


「その時にね、由真くんにあたしら結構言われたの。

あんたも聞いてただろうけど。

その時は、すっごい悔しくて。

あんたにすごい嫉妬してた。

どうしてあんたが庇われるの…ってね。

だから、何も言い返すことも出来なくて、あの時はしっぽ巻いて帰っちゃったけど

あの後、あたしらなりに考えた。」

西田木さんは、少し寂しそうな顔をして、そういった。