*王子と冴えないプリンセス*



「大瀬戸さん…、結構言うんだね」

「ほんとっ!まじびっくりしちゃったよ〜」

「何力抜けてんの」


西田木さんたちに話しかけられて、びっくりしてしまう。

ある意味、こんなふうに話しかけられたのは、初めてかもしれない。

だけど…考えてみれば

西田木さん達が来てくれなければ、きっとあたしは言いたいことも言えなくて

怖くて、席を譲っていたかもしれない。

そう考えたら、自然と感謝の言葉がでた。

「あ、あの…ありがとう」

少しだけ困ったような顔をする西田木さん。

「…あたしさ、大瀬戸さんのこと助けにきたわけじゃないよ」

「え…?」

そっか…確かにそうかもしれない。
席替えしてすぐの時だって、あたしのこと睨まれたから…

じゃあ…なんで?