*王子と冴えないプリンセス*


「さっきから黙って聞いてれば…

自分のことは棚に上げて、西田木さんのことをグチグチと…

そんなことしか言えないの!?」


あたしがそう叫んだ瞬間

空気が静まり返った。


それでも、もうあたしは止められなかった。

「そんなに好きなら、本城さんにさっさと気持ちぶつけたら?!」


「はあ?何でお前にそこまで言われなきゃいけないの?!

元はといえば、お前がバスの席かわればこんなことにならなかったんだよ!!

ちょっと庇われたからって調子のってんじゃねーよ!!」

美香山さんは、顔を真っ赤にして怒っている。

だけど、なぜか怖くはなくて


気づけば


「何回もいわせないでくれる?

………調子乗ってんのはテメェだろ?」

お姉ちゃんが怒った時の口調になってしまった。

「は…?」

ぽかんとする美香山さん達と

西田木さん達。

それでもあたしの口は止まらない。