*王子と冴えないプリンセス*




あたしが止めようとしたその時

「じゃあ自分達はどうなの?」

西田木さんの冷めた声が響いた。

「悔しいのは大瀬戸さんだけだよ。由真くんに庇われるくらいなんだから」

そういうと、あたしを見る西田木さん。

その時の瞳が、どこか寂しげで。

だけど西田木さんは、はっきりと言った。

「美香山さん達になんて全然悔しくないから。由真くんにとったら、所詮お前らもあたしらと同類なんだよ」

西田木さんは、一体どんな気持ちでこんなことを言ったんだろう。

そう考えたら…胸が痛んだ。

美香山さん達と、自分が同じだと

認めたくないハズなのに…。

「あははは!同類!?このあたしが!?アンタらと?

冗談やめてよぉ〜!」

「じゃあもし今のを由真くんが見てても、嫌われないって自信あんだ?」

表情が曇った様子の美香山さんだったけど

また余裕の表情に戻った。

「あたしはありますからぁ〜!!

てゆうかさあ、余裕ぶってるのやめてくれない?
ほんとはすごいイラついてて、悔しいくせにさぁ〜」

この人…どこまで西田木さんを馬鹿にすれば気が済むの…?

聞いているだけの自分に腹が立って

怖さとか、そういうの全部忘れてた。