*王子と冴えないプリンセス*


「それで、噂が本当だとはかぎらないけど

一応、あの先輩には警戒しておいた方がいいと思って…

仁菜ちゃん、こうでも言わないと先輩のことすぐ信じちゃいそうだし」


うぅ…。

瑠海ちゃんに見透かされてる…。


「うん…そうかも」

アハハと苦笑いを浮かべる。

瑠海ちゃん、言ってることが当たりすぎて…。


「…それにしても、2人が付き合ってたなんて意外だよね」


ぼそっと瑠海ちゃんは呟く。

それはそうなんだよね。

「高校になって付き合ったのかなあ?」

本城さんと中学校一緒じゃないから分からない。


「多分、そうだと思うけど…。

あ、でも…去年2人が付き合ってたなんて話聞かなかったんだけどなあ」

言われてみれば確かに。

あたしは、去年本城さんと同じクラスじゃなかったけど

本城さんの存在は女子の間じゃすごく有名だった。

派手なグループの女の子たちが、よく本城さんの話をしてたなあ…

「本城さん、去年からすごいモテてたから

もし先輩と付き合ってたら絶対噂になるよね」

そういうと、瑠海ちゃんは頷いた。