扉が閉じられたのが分かった瞬間

あたしは頭を起こした。

「な…何?いまの…」


混乱してる。

正直夢かと思った。

まだ、あたしの熱は下がらない。
それが、より現実なんだって思わせた。


だけど…いまの本城さんの言葉を聞いて思ったのは

あたし…嫌われては、無い?

むしろ、守る…とか、巻き込みたくないなんて言ってた。

一体、何から…?

そう思ったとき、頭に浮かんだのは


「雪峯先輩…」