*王子と冴えないプリンセス*



本当はこんなことをする本城さんに、すごく動揺して、戸惑ってるのに。

こんなふうに触れられるだけで

もう、どうでも良くなった。

今はただ、この胸のドキドキを抑えることに、精一杯。


だけど……


その甘い余韻は、一瞬でかき消された。

「ごめんな…」

切なげで、どこか苦しそうな本城さんの声。

ごめん…?

それは、何に対してのごめんなの…?


突然、謝らないでよ…。

そんな事言われたら、あたし…。


なんて思えばいいか、分からなくなるから。