*王子と冴えないプリンセス*



けど…あたしのお姉ちゃんも瑠海ちゃんも、

雪峯先輩が怪しいって2人して言うけど。

雪峯先輩が本城さんと何かあって

もし、ほんとは本城さんがあたしを嫌いじゃなかったら…。

なんて、考える。
そんなの、あるわけないのに…

ぼーっとそんなことを考えていると

誰もいない教室に着いた。

「これから部活行ってくるね!また明日ね仁菜ちゃん」

「うん、またね!」

瑠海ちゃん、もうカバンに教科書入れてたんだ…

あたしも入れとけば良かった…

カバンを提げて颯爽と教室を後にする瑠海ちゃんを見ながら、

あたしは教科書を詰め込んでいた。