*王子と冴えないプリンセス*



し…調べる?

突然出された瑠海ちゃんからの意外な提案に驚いてしまった。

「どうやって!?」

「友達とかにさりげなく聞いたら、多分なにか知ってるかも…」

「先輩だからみんな知らないかもよ?」

「でも、その先輩って…前に教科書拾ってくれた人って言ってたよね?

どんな外見か覚えてる?」

「え?確か…奥二重で色白で長い黒髪で…」

あらゆる記憶を集中させて必死に思い出す。

思い出すほどに、綺麗な顔してたな、なんて思ってしまう。

「思い出した!結構有名な人だよ!」

「え?」

「雪峯 千帆(ゆきみね ちほ)先輩って名前だったと思うんだけど…。
お父さんが社長らしくて、お金持ちの社長令嬢なんだって!去年のミスコンで1位取ったんだって。
男子の間じゃ高嶺の花って噂だよ」


瑠海ちゃんの情報収集能力、ほんとにすごいと思う。

どっからそんな情報仕入れてくるんだろ。

「瑠海ちゃん…すごいね。
どっからそんなに情報仕入れて来るの?」

「え?結構有名だよ?周りを観察してたら、そんな話割と転がってるよ」

うふふと笑う瑠海ちゃん。

「すごいね…」

あたしには到底瑠海ちゃんみたいになれる気がしないな…