*王子と冴えないプリンセス*



「…私が、神咲君のことを仁菜ちゃんに早く言っておけば、ここまでトラウマにならずに済んだのに…」

言いながら、また暗くなってゆく瑠海ちゃん。

「それはもういいって!…それよりも、全然違うとか…トラウマにならずにって…どうゆうこと?」


「…なんていうかね。

神咲君のことで傷つきすぎた仁菜ちゃんは、元々苦手だった男子が、もっと苦手になったと思うんだ。

だから、そのトラウマもあって、本城さんも神咲君と同じだったって思ってそうだから…

本城さんは、神咲君とは違うと思うってことだよ」


「…けど、冷めたって本城さんに言われたし。なんだかそれ聞いたら、正直ひーくんの時と同じように…傷つけられたって思っちゃった」

「本城さん、それ本気で言ってると仁菜ちゃんは思ったの?」


「…え?」

「そんなことで冷めた、なんて…本城さんの話聞いてたら、なんかつじつま合わなくて」


「でもね、すごく冷めた顔して言われたんだよ?多分、盗み聞きされるのが一番嫌いってことだろうし」

「仁菜ちゃんがその先輩との話を聞いてから、冷めたって言われたんでしょ?」

「うん…」

「あっ!そうだ」

突然パチンと指を鳴らして何かをひらめいた瑠海ちゃん。

「その先輩のこと、調べよう!」