*王子と冴えないプリンセス*


「ぷっ…たしかにー!そんなタイプ、誰も好きにならないよねー!あたしだったら友達にもなりたくなぁい」

「冴えなくてドジって…しかもお人好しで気弱?それちょー地味なタイプ!」

「由真くんは、やっぱりあたしらみたいな明るい子が好きなんだもんねぇ♪」


口々に言う女子の声も

右から左に流れて聞こえる。

その場に居られなくて、あたしは教室から出ていく。

表情を、見られないように。

誰にも、気づかれないように。

もう、無理だった。

今、誰かに声をかけられれば


きっと、泣いてしまうから。