*王子と冴えないプリンセス*



「それとさ、その男だけど…冷めた、なんて嘘に決まってる」

「え…?」

「どー考えてもその女が怪しいだろ」

先輩…って言ってた人だよね…

「とにかく…お前はその男に嫌われてないから、安心しな」

「…ほんとに?」

なんか、そう思って実は違った。

みたいなのが一番傷付くから。

「あのさあ、500円玉2枚もくれた男が、たった数日でお前に冷めると思う?盗み聞きしたくらいで」

500円玉2枚もって…

「あたしがその男だったら500円玉落とした時点でぶっ飛ばすけどね」

ハッと鼻で笑うお姉ちゃん。

怖っ…

でもたしかに、500円はかなりの額だったよね…。

「そんなに心広い男が、そんなことくらいで冷めるなんて、なかなかないでしょ。

だから、もーくよくよすんな。
絶対なんか他に理由あるから。」

なんか、お姉ちゃんにそう言われたら、
不思議と安心してしまった。

「話くらい聞くから。何ならその女脅してもいいんだよ?」

「いや、そこまでしなくていーよ!?」

話聞くまではして欲しいけど!

…なんか、お姉ちゃんって

口は悪いけど

あたしのこと、ちゃんと考えてくれるんだって思った。