*王子と冴えないプリンセス*



「ごめん…もう、友達には戻れないけど…」

一方的に謝るひーくん。

勝手に謝ったりして…

あたしの気持ちも、知らないで…

そう思い、気づけば

「ひーくん…じゃあ、なんであんなことしたの?」

そう、聞いてしまった。

「あたし…すごく辛かった。最初からそんな目的だったんだって。あたしが好きなのも、気づいてたんだって…」

「それは…っ」

もう、止まらなかった。

「ひーくんが怖い…っ…すごく怖いよ。あの時のひーくんは、あたしの知ってるひーくんじゃなかった。ほんとのひーくんが分からなくて、もう…っ苦しい」

涙が、出そうになる。

じわりと、目頭が熱くなった。

すると、ひーくんは自嘲気味にハハッと笑った。

「…先生から聞いたと思うけど、俺は…告ってきた女は全員、あんな扱いしてた。ああすることで、自分の手の中にいるみたいで」