*王子と冴えないプリンセス*



「俺がせっかくあげたブレスレット…そんなふうにするんだ?」

今までに聞いたこともないほど、低い声でそういうひーくん。

背筋がゾクッとする。

「そ、それは…」

「あーぁ…これ、結構高かったんだよなあ…それ相応のことしてもらわないと気が済まないよ」

“それ相応”

嫌な予感しかしなかった。


「弁償するから…っ!これで満足でしょ?!」

「俺は別にお金なんて欲しくない。仁菜の身体が欲しいんだよ?」

そう言って、あたしの首筋に顔を近づけるひーくん。

「や…やめて…なにするの?」

怖くて、動けなかった。

「まだ分かんない?弁償として、仁菜が痛がるプレイしようと思って」

そう、耳元で囁かれた。