*王子と冴えないプリンセス*



「なんか今変な音しなかった?」

「まさかだれか見てんじゃねーだろーな」

ガタッと

近づく音。

逃げたいのに。

こんなに怖いのに。

身体が固まって動かない。

頭の中パニックで

こんな現実夢だと思いたくて。

ただ、涙しかでない。


「仁菜…だったんだ」


悪魔の声が、聞こえた。