*王子と冴えないプリンセス*


ふっと身体から力が抜ける。

固まる身体。

嫌な汗が背中を伝う。

頭をなにかに殴られたようなショックと

ひーくんに対する恐怖。

さっきまで好きだった気持ちは

一瞬にしてどこかへ消えた。

あたしも、結局狙われていたんだ。

あたしも、結局遊ばれていたんだ。

ひーくんは、そんなふうにあたしのこと見てたんだ。

そう思うと、


ポタっ…ポタっ…

涙が、流れ落ちた。