*王子と冴えないプリンセス*


「けどお前も酷いヤツだよなあ〜…惚れさせてからヤリ捨てて写真撮るなんてさあ」

「向こうが勝手に好きになるのが悪いんだろ…つーか悠、もっと服開けろよ」

「っ…ふ…やめっ…」

布が擦れる音がする。

女の子の苦しそうな声。

あなたは…ほんとにあたしの知ってるひーくん…?

手が

足が

指が

震えが止まらない。

ブレスレットが、いつも以上に冷たく感じる。

あんなに好きだったひーくんが、いまは声を聞くだけでも怖い。

体が、冷えていくのが、自分でもわかった。

だけど

何があの中で行われているのか。

あたしは気になって。

恐る恐る、壁から教室の中を覗いた…