*王子と冴えないプリンセス*



「ひ、宙夢…靴…どうする?」

「うーん…上靴履いて帰る」

「そんなのダメだよ…あたしの靴、履いてって」

「仁菜、ほんと優しすぎ。靴探しも手伝ってくれたのに…そんなこと、俺には出来ないよ」

「だけど…」

「俺は大丈夫だから。でも、ほんとに今日はありがとう」

「う、ううん…っ!全然、大丈夫…」

「あははっ…仁菜ってほんと優しいよね。みんな、こんなに可愛くて優しい仁菜に気づかないなんて、損してるよなあ」

「なっ!そんなことないよ…!あ、あたし、ドジだしバカだし…」

「そうかなー?まあ、俺はみんなに気づかれない方がいーけどね」

「……?なんで?」

「仁菜が可愛くて優しいなんてバレたら、他の男子に狙われちゃうでしょ」