*王子と冴えないプリンセス*



Vネックの白いシャツに

黒いカーディガン。


すごくシンプルなのに、普段のひーくんからは想像できないほど大人っぽい。


しかも、Vネックって…色っぽすぎるよ…。


「似合うよ!めっちゃ似合ってるよ!?」

「ほんと!?良かったー」

嬉しそうに喜ぶひーくん。

好きな人にでも会うのかな…

なんて、また思ってしまった。

けど、もし聞いて、好きな人がいたりしたら…

その先を考えると、怖くて聞けなかった。


お会計を済ませた後

「今日はありがとう。仁菜に聞いてほんと良かった」

そんなことを言うひーくん。

あたしはつい

「あたしの好みは、普通の女子と少し違うから」

なんて、可愛くないことを言ってしまった。

「仁菜、なんか勘違いしてない?」


勘違い…?

「どうゆうこと?」

「普通に似合ってるか心配になって、仁菜に聞いただけなんだけど…もしかして、俺に好きな人できたとか思ったの?」

クスクス笑いながらそういうひーくん。

は、恥ずかしいっ…!!