*王子と冴えないプリンセス*



「ごめん…悠が失礼なこと聞いて。でも…あいつ、悪いやつじゃないから、嫌わないでやってよ」

苦笑いをしながらそういうひーくん。

「うん…分かった」

あの男子、ほんとに失礼な人だったけど、ひーくんがそう言うから悪く言えなかった…

ひーくんは友達思いなんだね。


その時、ふと思った。

ひーくんは…あの男子に、あたしがひーくんをどう思ってるか聞いた時。

どう思ったんだろう。


なんだか恥ずかしくて、その話には触れることができなかった。


それから、あたし達は他愛もない話をしながら、デパートに着いた。