*王子と冴えないプリンセス*



廊下を見ると、沢山の派手な女の子達に囲まれてる神咲君。

「うん…ひーくんは、カッコイイから」

カッコイイひーくん。

あたしが自慢できるほどの男友達。

「仁菜ちゃん…私ね、神咲君に一番近い距離にいるのは、仁菜ちゃんだと思うんだ」

あたしが…ひーくんに一番近い距離にいる?

瑠海ちゃんは、どこか落ち着いたかんじでそういった。

「そう?だったら嬉しいけど…でもあたし以外に普通に仲良くしてるし」

「でも、ひーくんって読んでるのは、仁菜ちゃんだけでしょ?」

「うん…そうかも。意外とみんなひーくんって呼ばないんだよね」

「…仁菜ちゃん…一番近い距離にいるってことは、一番傷つく距離にいるってことだよ」