*王子と冴えないプリンセス*



そんなことを思うと、恥ずかしくなって、少し顔が赤くなってしまう。

「大瀬戸さん…下の名前、なんていうの?」

「えっ…仁菜」

「じゃあ、仁菜って読んでいい?」

そう言われた瞬間、ドキッとした。

「俺のことも、宙夢って読んでよ」

「えっ…そんな、突然、いいの?」

「友達だったら、普通じゃないの?…それかもしかして俺、友達じゃない?」

「そ、そんなことないよっ!!友達だよ!」

つい慌ててしまう。

だけど、神咲君と友達なんだって思ったら、すごく嬉しくて。

ましてや、名前呼びなんて…

男嫌いなあたしの、初めての男友達。

嬉しいな。

そう、思ったの。