*王子と冴えないプリンセス*


あたしは、とっさに嘘をついた。

「あのね…教室の窓から、水たまりがあるのを見つけて。その中に、靴があったの…それで、もしかしたらって…」

「そうだったんだ…」

「これ…神咲君のだよね?」

「うん…でもなんでそんなとこに…」

「そ、それはわかんないけど…でも、見つかって良かった」

「うん…本当にありがとう!」

良かった…あやしまれてない…。