*王子と冴えないプリンセス*



あたしは廊下に戻った。

すると、神咲君があたしに駆け寄ってくる。

「大瀬戸さん…!どこいってたの?突然いなくなって、心配したんだよ?」

「ご、ごめん…それより、みて!?」

あたしは靴を神咲君に見せる。

喜ぶと思っていたのに、ポカーンとしている。

「なんで…靴、そんなに濡れてるの?」

馬鹿なあたしは今頃気付く。

こんなので帰れないし、濡らされてたんだって思われたかも…

だけど、洗ったなんていったら、汚されてたなんて言わなきゃだし…

だけど、そんなこといったら、神咲君が傷つく。