*王子と冴えないプリンセス*



***

「あたしは…奥のクラスから探すから、神咲君は手前のクラスから探してくれないかな?」

「うん…」

あたし達の学年の渡り廊下。

日も暮れてる頃だから、どこの教室にも、誰もいなくて。

あたしは、一番奥のクラスに向かった。


ガラガラ…


教室に入ると、埃っぽい匂いが鼻をついた。

いろんな用具が、無造作に置かれていて。

でも、もう使ってるかんじではなくて、埃や塵で汚れていた。

こんな教室あったんだ…

そう思いながら探す。


だけど、こんなところにあるはずないよね…

そう思いながら、出ようとしたその時。