*王子と冴えないプリンセス*



そういうと、ソフトボールが大量に入ったカゴを1個持って、みんなが集まるグラウンドまで歩き出した。


「大瀬戸さんも、持ってきて」

「う、うんっ…」


言われるがまま、あたしはカゴを持っていく。

西田木さんはビックリした表情で、立ちつくしていた。

…でも正直、あたしもビックリした。

本城さんが、まさか手伝ってくれるなんて。


いつも、女子には無関心って感じだから…