さい…てい…?


思考が止まる。


それなのに、何度も何度も


本城さんが言った言葉はあたしの頭の中に響いて


何度も何度も


あたしの中に繰り返される。


「俺…盗み聞きする奴一番嫌いなんだよね」



「だけど…そんなつもりなかったよ。それに、したつもりだってないよ!」


あたしは、必死にそういった。


「でも、聞いたんだろ?」