*王子と冴えないプリンセス*



校門まで来ると

腕を離された。


少し、寂しい気がしたのは

きっと気のせい。



「…寒くない?」


あたしは、声をかけた。


何も言わずに立ち止まる本城さん。


「別に」


冷たくそういわれた。

でも、あたしには寒そうに見えるよ…



あたしは、本城さんを傘に入れた。


「別にいーよ。それに…こんなん見られたら」

「…さっき腕引いてたくらいなんだから。別に、大丈夫だよ」

「お前…嫌じゃねーの」


少し、びっくりした様子の本城さん。

もしかして、西田木さんたちのこと、気にしてくれてるのかな…

「嫌じゃないよ。それより、本城さんが風引く方が大変だよ」