*王子と冴えないプリンセス*



気のせい…?


耳をすませると、雨のザーザーとした音が聞こえるだけ。


「…て」

ん?この声…本城さん?


本城さんって、確信できないのに

勝手に足が動いて。

雨の中、かき消されながらもかすかに聞こえる声の方に向かった。

すぐ近くの校舎裏に近づくにつれ、声は大きくなった。