涼太にとって、圭介は自分が自分でいられる場所であった。 「アイツとは、まだ付き合うのか?」 涼太は、縁側に手をつき、悩ましげに溜め息をついた。 「花のことね。正直つらいけど、あたしはやっぱり花のこと好きだからねぇ」 離れたくないのよ、と儚げにいう涼太に圭介は胸が痛んだ。