圭介とよばれた少年は手招きして、涼太を縁側に座るように示した。

涼太は、圭介の隣に腰を下ろすと、抱えていた鞄を開けた。

「ありがとうね、本」

涼太は、女言葉全開になりながら、圭介に本を渡した。

「面白かったか」

圭介は言葉短く質問する。