タカラモノ ~同じ空の下で~



碧が学校でそんなことを言ってたり、いろんなことをしてること、何にも知らなかった。


あたしの写真を見せてるなんて恥ずかしいけど、想像すると可愛くて顔が緩んでしまう。



「…谷口くん、ありがとう。」


「うん、分かったなら良かった。これからは喧嘩なんかすんなよ。碧、美波ちゃんが碧の源らしいからな。美波ちゃんと何かあると碧じゃなくなるから。」


「ふふふ、うんっ!分かった。」



そうして碧に会いに来たはずなのに、碧の好きなブドウと、ブドウのジュースとかお菓子とか、ブドウのものばかりのものだけを残して、帰って行ってしまった。


また、2人きり…


碧のお母さんと琳ちゃん遅いな。なんて思うけど、まだ帰ってきて欲しくないななんて思ってしまう。



「碧…あたしもね、碧と何かあると自分が自分じゃなくなっちゃうんだよ。」



碧と喧嘩してから、元気も出ないし、上手く笑えないし、バドミントンだって上手くいかないし、練習中もため息出ちゃうし…


碧と仲良かったら、元気いっぱいで、たくさん笑って、バドミントンもちゃんと出来て、練習中は声を出してしっかりとできる。



「あたしにとっても、碧は自分が自分である源なんだよ…」



やっぱりあたしには碧しかいないんだって、実感させられる。



「あのね碧、あたしもね、学校で碧の写真見せたりしてるんだよ。」



聞こえてないかもしれないけど、むしろその方がいいけど…


碧に伝えたいから、言えてないことを今は全部言う。