「ふぅ…」
碧がいると言ってた、309号室の前に着いて、深呼吸をする。
そして、
トントン…
恐る恐る病室の扉をノックする。
「…はい、」
中からは女の人……というか、琳ちゃんの声が聞こえてきた。
開けていいんだよね、?
「失礼…します…」
開けながらそう言って入ると、ベットがあって、その隣に琳ちゃんが座ってる。
碧のお母さんもいて、お母さんは寝ている碧の手を握って泣いている…
碧は、ベットに寝ている。
……頭に包帯を巻かれていて、足も骨折か何かしてるのか固定をされながら。
「あ、美波ちゃん…!ねぇ、お母さん、美波ちゃんが来たよ?」
「…あ、美波ちゃん……お久しぶりね。」
碧のお母さんは、いつも元気で、笑顔が可愛くって、「美波ちゃ〜ん!」っていつも言いながら来てくれる。
でも、今日は……、泣き疲れた顔をしていて、いつもの可愛い笑顔で笑いかけてくれたけれど、やっぱりいつもと違う。
「……お久しぶりです。」
「碧ね、自転車に乗っていて事故にあったの。」
あたしが挨拶をすると、琳ちゃんが碧の頭の包帯を撫でながら話し始めた。

