タカラモノ ~同じ空の下で~


「みなみ〜、また空見てる!」



もういつの間にか休み時間になっていて、高校に入って仲良くなった

立花侑里 ‐ たちばなゆうり

があたしの席まで来て話す。


侑里には碧のことを詳しく教えていて、色んなことを知っている。



「同じ空の下だもんね〜??」



ニヤニヤしながらあたしの顔を覗いてくる侑里。



「も〜、そんなニヤニヤしながら言ってこないでよ〜!」


「はぁーあ。美波ったらかわいいー!なに顔真っ赤にして照れてんのよ〜!」


「…っ、そんなことないー!」


「ありありだわ!」