タカラモノ ~同じ空の下で~



「あたしだって碧と登下校したいの!碧と同じクラスの子とか、碧の練習を毎日見ることが出来るマネージャーの子とか、皆に嫉妬してる……っ。…仲良さそうに笑ってるカップルとかを見ると悲しくなる!空を見たって、指輪を見たって、今はもうもっと悲しくなっちゃうの!!我慢しろなんて…言われたくなかった……」


『……美波…、俺達、遠距離恋愛なんて向いてねぇのかな。』


「………っ、どうしてそうなるの!?この1年間なんだったの、?」


『だってそうだろ、?』


「……っ。もう、いい…」



ブチ。ビー、ピー、


切って、待ち受け画面に戻った携帯を眺めながら、後悔をする。


どんどん視界が悪くなって、涙が目が溢れ出てくる。



あたし……なんであんなこと言っちゃったんだろ…


言うつもりなんてなかったのに。


確かに全部ほんとうのことだけど、碧にだけは言うつもりなかった。


だって、全部ほんとうのことだけど……

あたしは碧が好きだから。


碧の夢を…プロ野球選手になる、という夢を…あたしも応援してるから。


あたしが言ってしまった言葉、全て思い返して、すっごく後悔をする…


ばかみたい…


好き勝手言って、自分勝手に電話を切って、なんてわがままなんだろ。