「会いたいよ…っ、会いたいに決まってるじゃん…!電話だけじゃ足りないの!会えるって…楽しみにしてたのに…。5ヶ月も会えてないっていうのに……」



冗談の碧に対して、あたしは本気でぶつかる。


すると、碧も少し本気になって、あたしと碧は段々口調が荒くなる…



『そんなこと言われたって…、俺だって会いたいよ。でも、俺は野球の為にここに来たんだ。美波に会えないのは寂しいけど、今の俺は野球をする為に生きてるようなもんだから。』


「野球、野球って……碧は野球のことしか考えてない!会いたいとか寂しいって思うんだったら、会いに来てよ…っ。」


『そんなこと言い出したらキリがねぇだろ!そんなこと言ってたら、これから先、遠距離なんて出来ねーよ!』


「そ、そうだけど…!やっぱり会わないと不安なんだもん……っ。」


『不安、不安って、美波っていつも俺を信じてくれないよな。俺は美波のこと信じてるよ、なのにお前はいつも俺のことを信じない。』


「…っ、そんなつもりじゃ…。あたしはただ碧に会いたいの!」


『俺だって会いたいって言ってるだろ!?でも我慢してるんだよ。美波だって、我慢しろよ。俺のこと応援してくれてるんじゃないのかよ。』


「我慢…?…そんなのいっぱいしてるよ!!毎日電話してるけど、やっぱり寂しいの!会いたいの!同じ高校でね、一緒に登下校してるカップルを見ると、やっぱり羨ましくなるの!でも我慢してる。」



本当はこんなこと言いたくないのに、口からスルスルと出てくる。