…あれから1週間が経って、夏休みに今日から入る。


長い長い校長先生の話も終わって、部活も終わり家に帰る。


やることを済ませて、夜になり…碧と電話をする。


いつも通りの日々…

ここまでは、いつも通りだったの。




『もしもし。』


「もしもし。碧〜?」


『ん。てか、俺以外が出たら逆におかしいだろ!』


「あ…たしかに。あははっ」


『なんか抜けてるよな。美波って。』


「え〜、そんなこと碧に言われたくないんだけどーー。」


『うるせーよ!てか、今日から夏休みだな。』


「うん!あ、碧は夏休み、いつ帰ってくるの?予定立てなきゃ!」



今まで電話の時、夏休みのこと聞こうって思っても、毎回ほかの話で忘れてしまってた。


だから、中々夏休みのことを聞けなかったんだよね…



『あ、そのことなんだけど…』


「ん?なんかあるの?」



少し暗いトーンで話すから、少し嫌な予感をしながら碧に聞く。