なにこれ…


とても気になったあたしは、その指輪を箱の中から取り出して、指輪をまじまじと見る。


銀色で普通の指輪みたいだけど、ピンクのラインが入っていて、所々にダイヤモンドみたいなのが見える。


すると、裏側に何か書いているのが見えて、しっかりと見る。



『Forever Aoi&Minami』




「え…、うそっ…」



びっくりして、指輪を右手に持ったまま、左手で口元を抑える。


Aoi&Minamiって、碧とあたしのこと…だよね?


じゃあ、これはあたしのってこと?


何も分かんないのに、いつの間にか涙が溢れてきていて、さっき持っていて机の上に置いたタオルで涙を拭く。


すると、突然ベランダの窓が開いて、そこから…


……碧が出てきた。