タカラモノ ~同じ空の下で~



そして、近くになって2人向かい合う。


近くに来た碧は、また少し焼けていて、野球着の姿が懐かしくて、なんか嬉しい気分になる。



「美波、よく来たね。」


「碧〜!会いたかった〜。」



頭をポンポンって撫でてきた碧に、急に嬉しくなって、周りに人がたくさんいることも考えずに碧に抱きついた。


もともと色素が薄い髪色で、ロングが好きな碧の為に伸ばしている髪の毛。


今日は頑張ってゆるく三つ編みをしてきてる。


碧ではない誰かに、頭なんか触られたら髪の毛が崩れるからすごく怒るけど、碧なら許してしまう。



「ちょっ、美波っ!」


「あはは、ごめん〜」



突然抱きついたあたしの肩を掴んで、優しく碧の体からあたしの体を引き離す。


今気付いたけど、部員さん達がキャーキャー言ってる。


部員の前で抱きつかれたりなんかしたら、恥ずかしいよね。


今気付いちゃった……碧、ごめんね。


心の中で少しだけ謝る。