「美波、ほんとにありがとうな。今度は、俺がサプライズするから!」
『も〜、サプライズなんだから、するとか予告しちゃだめじゃん!』
「あ、それもそうだな。」
『なんか碧ってそういうとこ抜けてるよね。』
笑い合いながら話す俺達。
これだけで俺は明日も部活を頑張ることが出来る。
電話をするだけで美波から元気が出るっていうのに、ミサンガまで貰って。
もう明日はすっごい調子が良くなる気がする。
12時過ぎまで電話するのは初めてで、明日俺は部活だっていうのに、全然眠くもならず、明日寝不足になるなんて考えず…
ただただ美波と電話をしたくて、結局2時くらいまで電話をしてた。
それから、寝不足できついまま、部活の練習に入った。
部活に行くと、部員のみんなが俺の誕生日を祝ってくれて…
朝からメールとかでも、みんなおめでとう!ってすごい言ってくれてて…
きつかったけど、またそれで元気出て頑張れた。
1番は、美波が作ってくれたミサンガのおかげだろうけどな。
〝 ありがとう、美波。〟
俺は、練習をしながら空を見上げて、美波にそう届くように心の中でつぶやいた。