タカラモノ ~同じ空の下で~



クリスマスが誕生日って、クリスマスケーキと誕生日ケーキが同じだったりするから、ずっと嫌だったんだけど。


美波に出会って、

美波と同じ誕生日だって知って…


俺、クリスマスが誕生日で良かったって心の底から思った。



『ねー碧、この前着てたスボンさ、洗わないでって言ったでしょ?』


「あー、言ってたな。ちゃんと洗わずにここにあるけど…」



この前のデートの時に、

「ズボンって洗わない方がいいんだよ!だから、このズボン絶対洗わないでね!」

って言われたんだ。


なんかあるのかなって思ったけど、何も聞かずに、洗わず保管しておいた。



『そのズボンの後ろのポケット見て〜。』


「ポケット?」



ちょっと楽しそうな声で言ってくる美波。


俺もニヤニヤしながらスボンに手をかけて、後ろのポケットを見る。


すると、ポケットが少しだけでこぼこしてた。



「なんだ、?」



ポケットからでこぼこしたものを取り出すと、カラフルなミサンガが出てきた。



「このミサンガ…美波が?」


『うん!碧の誕生日プレゼントでもあるし、野球のお守りみたいなものかな。』