タカラモノ ~同じ空の下で~



23:57……


いつの間にかそんなに時間が経っていて、もうすぐ25日になろうとしている。



そして、

23:59……


時計の長い針が『10』を示した時、俺はカウントダウンを始めた。



『「10…」』



すると、同じことを考えていたのか、美波も一緒にカウントダウンを始めた。



『「9……8……7……」』



こうやって電話をしながら、2人で起きたまま日を越すのは初めてで、ましてやこんな特別な日に今まで電話なんてしてなかった。


昔は、24:00になったらメールを送るとかそんな感じだったからな。



『「…6……5……4……」』



あ〜、会える距離なら、今から美波ん家に向かうのに。


美波への誕生日プレゼントは、この前のデートの時にたくさん買った。



『「…3…2……1………誕生日、おめでとーう!!!」』



「あ、もう25日か、碧くん誕生日おめでとう。」


「ありがと、くんはいらねーけど。」



電話をしながら言ってきた拓磨に、少しだけ拓磨の方を見て言った。



『碧、16歳の誕生日おめでとう!』


「美波も、16歳になったんだな。おめでとう。」



そう、今日は俺の誕生日でもある。


俺と美波は同じ12月25日生まれで、記念日はないけど…


この日が記念日みたいなもので、特別な日になっている。