「碧……っ、ごめんっなさい…っ。空海は、……碧の子ですっ、あの誕生日の日にできた子です……っ。」
碧の顔を見ることは出来なくて、下を向いたまま地面に落ちていく涙を見つめながら、話す。
「何も言わずに、冷めた…とか、言ってごめん…っ。本当は、今でも…大好きなのっ。ずっと…ずーっと応援してた…っ。テレビも見てっ、球場まで行ける日は行ってるの…、それにボールだってっ、嬉しくて飾ってるもん…っ。」
ポタっ。
あたしのではない涙が地面に落ちてきた…
碧、泣いてるの?
碧の顔を見たいけれど、怖くてやっぱり顔を上げることができない。
「あたし……碧のこと、忘れたことなんか、1度もないの…っ。それくらい、大好きなのっ。愛してるの………碧しか無理なのっ。」
公園の隣にある河川敷で立ち止まって話しているあたし達。
この時間に通る人は少ないけれど、夕日が出てきていて…とても綺麗な朱色にどんどん照らされていく。
「…許されるとは、思ってない…っ。でも、碧と前みたいに戻りたい…っ。戻って…空海と3人で暮らしたい………っ」
「美波…、お前ほんっとわがままだよ。…でも、そんな美波が俺は大好きなんだよ。俺だって美波以外のやつ無理だし、美波のことしか愛せない。」
少し泣いてるような震えた声でそう話す碧…

