タカラモノ ~同じ空の下で~




「あの…今日はありがとうね。」



少し大人になった碧の顔を見上げて、しっかりとお礼を言う。


碧は空海の寝顔を見ていて、あたしもつられて空海を見る。



「ほんと、可愛いな。空海ちゃんって、空に海って書いて…空海っていうのか?」


「うん…そうなの。」



2人で並んで、2人で子供のことを見ながら子供の話をしたりするの…夢だった。


今日でまたたくさんの夢が現実になった…


人間ってずるい生き物だよね。


今までは夢で良くて、現実になることなんて望んでなかった。


それなのに、夢が現実になって…それで十分なはずなのにそれ以上を求めてしまう。


ずるいよ……


今のあたしは、碧に全てを話したくて話したくて仕方がない。


自分の本当の気持ちを、碧にしっかりと伝えたくて仕方がない。



「空海ちゃん、美波にほんとそっくりだよな。美波に似て泣き虫だし、わがままだし……可愛いし。」



言ってもいい…?