タカラモノ ~同じ空の下で~



あたしが渡した絆創膏を見て、少しだけ笑ってるように見えたから…


きっと、思い出したんだよね?



「よし、出来たぞ〜!」


「ありがと〜!ねぇ、お兄ちゃんあそぼー!」



絆創膏も貼って、涙も止まって元気になった空海は、こんなことを言い出した。


いや…それはダメだよ。


あたし…空海が碧と遊んでるところなんて見たら、どうなっちゃうんだろ。


だから、咄嗟に空海の手をとる。



「ちょっと空海、お兄ちゃんも忙しいんだからダメよ。もう帰る……」


「いいよ!」


「…え?」


「今日は何もねーし、俺も空海ちゃんと遊びたいしなっ!」


「やったー!じゃあ、お兄ちゃん行こ〜!」



碧の手を掴んで、空海は満面の笑顔で走って行く。


この姿……


ずっとずっと見たかった。


公園に来る度に、家族連れを見て悲しくなって…もし碧がいたらって何回も想像した。