タカラモノ ~同じ空の下で~




碧が……


空海を……


…抱っこしてる。


そんな状況が未だに信じられなくて、すごく嬉しくて、でもとても複雑で。


今まで見たくて見たくて…とても望んでいた姿を今見ることが出来て。


でも、今の状況に脳がついていけてなくて、少しパニックになる。


あ…行かなきゃ。


脳が状況に追いついて頭で整理ができた時、ハッとして水道場のところまで走る。



「空海〜、大丈夫?あの、ごめん…ありがとう。絆創膏いるよね?これ…」


「ママぁ〜いたいよぉー……でもねっ、このお兄ちゃんがいたいのいたいのとんでいけ〜ってやってくれたから、だいじょうぶ!」


「全然いいよ。美波の子だしな。じゃあ、絆創膏貼るぞ〜。」


「そっか……ほんとにありがとう。」



痛いの痛いの飛んでいけ〜って…


あたしにも前にやってくれたよね?


小学生の時だったけど、あたしが運動会の練習で転んだ時にしてくれたんだ。


碧は覚えてくれてる…?


そうやってあたしにしてくれたことも、空海に今渡した絆創膏のことも。


あたしが渡した絆創膏は、キャラクターものの絆創膏で。


あたしが好きなキャラクターを空海も大好きで、小学生の時につけていた絆創膏のキャラクターと同じキャラクターの絆創膏を今も使ってるんだ。