タカラモノ ~同じ空の下で~



「…危ないっ!」


「うぇ〜ん!うぇ〜ん!ヒック…ヒック、ママぁ〜!」



突然、空海がいたアスレチックの場所から聞き覚えのある声が聞こえて、慌ててその方向を向く。


そして、泣き声のする方を見ると…


やっぱり空海が泣いてる。


慌ててベンチから立ち上がって、空海の方へ走り始めた…


その時。



「よしよし。大丈夫?どこが痛いの?」



あたしとは違う方向から走ってきた男性に、あたしは立ち止まって呆然としてしまう。


走ってきたのは…碧で。


アスレチックから落ちてしまったのか、転んでしまったのか…


地面に座り込んでいる空海に、座り込んで笑顔で空海に話しかけている。



「おててと、あしがいたい〜…ヒック、ヒック、……」


「あ〜血が出てる。えーっと…、俺が抱っこして水道のとこまで連れてくから、そこで1回洗おうな。…ほいっ。」



次は空海を抱っこして、水道場まで連れていく。