タカラモノ ~同じ空の下で~




「本当のことを知りたいなら、会って話すしかないな。」


「…本当のこと。」


「簡単に美波ちゃんが話してくれるとは思わないけどな。」


「あぁ…」



美波はあぁ見えて、しっかりとした自分を持ってる。


悪い意味でいえば、少し頑固だ。


1度決めたことはちょっとやそっとのことで揺らがない。



「俺、美波に会ってくるよ。」



美波とはもう会わなくていい…


見るだけでいいんだ…


そう思っていたけれど、やっぱり会わないといけないような気がしてならなくて。


明日、美波に会いに行こう。



「拓磨、ありがとうな。」


「碧の、美波ちゃんを想う気持ちの強さは、俺が誰よりも知ってるからな。」



何度も俺に、美波のことなんか忘れて新しい恋をしろと言ってきた拓磨。


でも、その度に断っては拓磨に呆れられてきた。


やっぱり俺には美波しかいないから…