「意味わかんねーだろ?俺、そのことを拓磨に話したかったんだよ。」
…あれ?
どうしたんだよ。
何故か黙ったまま、黙々とビールばかり飲んでいる拓磨。
「どうしたんだよ?何かあったのか?」
「…俺、会ったんだよ。」
「誰に、」
「美波ちゃんに。美波ちゃんに俺も会ったんだよ。」
拓磨も美波に会った?
それはいいけど…どうしてそんなに深刻な顔して言うんだよ。
あ、もしかして、俺のことを心配してくれてるのか?
確かに美波には子供がいて、もう他の誰かと幸せになってるんだと思う。
それを知った時、本当に驚いたしショックだった。
でも、冷めたって言ってたんだし…しょうがないんだよ。
俺はもう美波以外に愛せるやつなんていないし、美波とのペアリングを首元から外すことをまだ出来てない。
でも、いいんだよ。