タカラモノ ~同じ空の下で~




「美波…ちゃん、だよな?」


「…え、あの、失礼ですけど、あなたは……谷口くん、?!」



徐々に近付いてきて、ようやく顔が見えてきて誰なのかが分かった。


あたしに話しかけてきたのは、碧と同じ高校で碧とバッテリーを組んでた谷口拓磨くん。


予想外の人物に、驚きすぎて…あたしの顔は今とってもマヌケだと思う。



「久しぶりだな〜。碧が打ったホームラン、美波ちゃんが取ってただろ!ホームランのボールを目で追ってたら、美波ちゃんが取ったから驚いたよ〜。」


「あ、ほんと…久しぶりですね〜。」


「俺、ずっと美波ちゃんと会って、ちゃんと話したいって思ってたんだよ。」



そう言われて、胸がズキッと痛む。


それは…あたしが碧に突然別れを告げたからだよね?